レイヤーの時間反転・伸縮をしてみよう

今回は、レイヤーの時間の進み方を操る方法について説明していきます。
これは、時間を遅く進ませたり、速く進ませたり、逆の方向に進めたりするということです。

説明よりも、実際に作業して理解していきましょう。

STEP 1

まずは動画素材をAfter Effectsに読込み、そのままそれを「タイムライン」にドラッグ&ドロップしましょう。

すると、自動で動画素材に対応したコンポジションが作成されます。

STEP 2: 時間反転

今は上からグラスへと水が流れていますが、これをグラスから上へ昇っていくよう編集してみましょう。
ここで登場するのが、『時間反転』です。

STEP 3: 時間伸縮

これで、水が空に昇っていく動画が完成しました。

次は『時間伸縮』を使って、水が昇り終わる直前をスローにしてみましょう。
先程と同様にレイヤー上で右クリックをし、「時間」>「時間伸縮」を選択して下さい。
すると、時間伸縮の設定画面が表示されるので、伸縮比率を「-300」に変更して「OK」を選択して下さい。

お察しの通り、時間反転=伸縮比率「-100」の時間伸縮です。
時間の反転と伸縮を同時に行う場合には、時間伸縮で一度に設定してしまいましょう。

STEP 4: フレームブレンド

時間を伸ばすと、当然カクカクした動きになってしまいます。
では、これをなめらかな動作にしてみましょう。

先程と同様にレイヤー上で右クリックをし、「フレームブレンド」>「ピクセルモーション」を選択して下さい。

そしたら、以下のアイコンをクリックして、フレームブレンド前後での差を見比べてみましょう。

しかし、モーションブラーと同様に、上のアイコンをクリックすると再生速度が遅くなります。
上のアイコンをクリックしなくても、レンダリング時にはフレームブレンドは適用されるので、オンにするのは動作確認時程度にしておいたほうがいいでしょう。

 

この時間操作は動画素材だけでなく、自分で作成したレイヤーにも適用できます。
エフェクトをかけたレイヤーを時間反転することによって、同じエフェクトでも一味違う動画になることがよくあります。
様々なエフェクトで試してみるのも面白いかもしれませんね。

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