エクスプレッションでプロパティをランダムに変化させよう

前回に続いて、エクスプレッション第3回目です。
今回は、「プロパティをランダムに変化させる方法」を解説していきます。
この方法には、wiggleを使う方法とrandomを使う方法の2つがあるので、それぞれ解説していきます。

wiggle


wiggleは、連続性のあるランダムな値(波)を生成してくれます。

wiggle(一秒あたりの変化の数,値を変化させる幅);
一秒あたりの変化の数 …
フレームレート以上にすると連続性がなくなり、randomと同じような動作になります。
値を変化させる幅 …
本来の値(エクスプレッションを無効にした時の値)を基準とするので、適宜本来の値を調整して下さい。

この「一秒あたりの変化の数」や「値を変化させる幅」を調節するときは、グラフを使いながら作業をすると楽になります。

グラフを非表示にしたい場合は、「グラフを表示」部分をもう一度クリックして下さい。

wiggleの「一秒あたりの変化の数」や「値を変化させる幅」には、他のプロパティの値やtime等を使うこともできます。

wiggle(time,time);
random


randomは連続性のないランダムな値を生成してくれます。

random(最小値,最高値);

最小値と最高値を指定して、その範囲内でランダムな値を生成してくれます。
大きな特徴は、wiggleとは違って連続性が全く無いということと、1つの値しか出てこないことです。
「一つの値しか出てこない」ので、位置プロパティのように2つ以上の値が必要な場合注意が必要です。

random(0,100);

▲x…これでは上手く動きません

a = random(0,100);
b = random(0,100);
[a,b];

▲○…2つの値を用意

これもwiggleと同じように、「最小値」と「最高値」に他のプロパティの値やtime等を使うことができます。