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ウィグラーとモーションブラーを使ってみよう

2013/1/17| Category:

今回は、ウィグラーとモーションブラーについての説明を同時にしていきます。

ウィグラー』とは、指定した間隔・値の範囲内でランダムにキーフレームを打ってくれる機能で、小刻みに動かすという意味の ”wiggle” という英単語に由来しています。

ウィグラー・モーションブラー共に重要なテクニックで、特にモーションブラーは動画のクオリティを高めるのにとても有効です。

説明だけでは曖昧ですので、実際にテキストの位置プロパティにウィグラーをかけてみましょう(文字を揺らしてみましょう)。

STEP 1: ウィグラーをかけるレイヤーの用意

始めに、テキストレイヤーを作成してください。
「レイヤー」メニュー→「新規」→「テキスト」

すると、自動的に文字を打てる状態になるので、好きな文字を入力してください。
テキストのサイズ・フォント等の詳細設定は、文字(・段落)パネルから可能です。パネルが見当たらない場合は、「ウィンドウ」メニューよりパネルを開いて下さい。

STEP 2: ウィグラーをかける

まずは、ウィグラーをかける範囲を指定してやる必要があります。
今回は、最初と最後のフレームの位置プロパティに今の値のままキーフレームを打ってください。
以下の○中の◆をクリックすることで、値を変更しないでもキーフレームを打つことが可能です。
ストップウォッチ左の◆

次に位置プロパティ(ストップウォッチ右の「位置」の文字)をクリックし、最初と最後のキーフレームを同時に選択してください。
ここで選択したキーフレーム間にウィグラーをかけていきましょう。

「ウィグラー」パネルより、ウィグラーの各設定を以下のように設定してください。
適用先:空間パス、ノイズの種類:ギザギザ、次元:全次元個別に、周波数:10.0/秒、強さ:30.0

「周波数」とは、一秒当たりに打つキーフレームの数のことで、その下の「強さ」とは、プロパティの値を変更する範囲のことです。

これらはお好みで調整し、全て設定し終わったら「適用」を選択してください。

すると、大量のキーフレームが自動で打たれます。

STEP 3: モーションブラーをかける

しかし、これだけの速度で動いている物になんのブレもないのは不自然です。
そこで、モーションブラーをかけてみましょう。

テキストレイヤーのソース名左の左から4番目の□をクリック。レンダリング前にモーションブラーをかけたい場合は、その上にあるサイズの少し大きい同じアイコンをクリック。

この『モーションブラー』とは、動く物をカメラで撮影した時のブレ(被写体ブレ)のことです。
これを再現するとなると、動く方向・速度に応じたブラーを計算しなければならなく、再生に時間がかかってしまいます。ですから、作業中は○で囲った部分はクリックせず、完成結果を確認したいときにのみにした方が良いでしょう。
勿論、○をクリックしていなくても、レンダリングではモーションブラーが適用された動画が出力されます。

モーションブラーの詳細設定は、コンポジション設定の「高度」タブから可能です。
コンポジションを選択 → コンポジション上で右クリック →「コンポジション設定」を選択
「高度」タブを選択
シャッター角度 … ブラーの強さ【0 ~ 720】
0・360・720での比較
シャッターフェーズ … ブラーをかける位置(本来の位置より前か後ろか)【-360 ~ 360】
本来・-360・0・360での比較
フレームあたりのサンプル数 … ブラーの滑らかさ【2 ~ 64】
最大適応サンプル数 … ブラーの滑らかさの最大値【フレームあたりのサンプル数 ~ 256】
2(最大2)・64(最大64)・64(最大256)での比較

モーションブラーを使いこなせるかどうかで、動画のクオリティはかなり変化します。
まずは、モーションブラーを使うべき動画かどうかを判断できるようになることが大切です。

次のステップ: 

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